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浄化槽のはなし

浄化槽とは、下水道を使わずに家庭からの汚水をきれいして放流するためのものです。
下水道との違いは、「工場排水など」は処理しないことです。


浄化槽には、すべての汚水を処理する合併処理浄化槽(浄化槽法では「浄化槽」といいます。)と、
水洗トイレからの汚水のみを処理する単独処理浄化槽(浄化槽法では「みなし浄化槽」といいます。)の2種類があります。
平成13年4月より施行された改正浄化槽法によって、みなし浄化槽の新設が禁止され、新たに設置できるのは浄化槽のみとなりました。

浄化槽は、戸建て住宅、マンション、住宅団地、学校、病院、事務所、スーパーマーケット、ホテル、パチンコ店など、あらゆる用途の建物に設置されています。浄化槽の大きさは、人槽(あるいは処理対象人員)で表し、50人槽以下が小型、51-500人槽が中型、501人槽以上が大型と呼ばれています。ちなみに、現在設置されている浄化槽は、最小が5人槽(5人分の汚水を処理できる大きさ)で、最大が関西国際空港の38,500人槽(最終的には77,000人槽の予定)といわれております。

浄化槽の処理性能は、BOD除去率(流入量に対する除去される量の割合)が90%以上、処理水のBODが20mg/L以下と、下水道の] 終末処理施設と比べても遜色ないものです。浄化槽の処理技術は日進月歩しており、小型化が進んでいるとともに、富栄養化対策として窒素・リンを除去するもの、ディスポーザー使用に対応したもの、膜技術を利用したものなど、海外からも注目されています。

また平成20年度から、環境にやさしい高度処理タイプや省エネタイプの小型浄化槽に対して、国は助成率を従来の1/3から1/2に引き上げるなど、積極的に浄化槽の整備を推進しています。

生活排水
出典:環境省発行小冊子「浄化槽による地域の水環境改善の取り組み」

生活排水の汚れは、1人1日あたりBOD量にして40gです。浄化槽のBOD除去率は90%以上ですから、処理水のBOD量は4g以下となり、生活排水の汚れは10分の1以下に減ります。

一方、みなし浄化槽の場合は、BOD除去率が65%以上ですので、水洗トイレからのBOD量13gが処理後5g以下になり、台所や風呂場などからの未処理のBOD量27gと合わせて、合計32g程度のBOD量を放流しています。

みなし浄化槽からのBOD排出量が多いことから、みなし浄化槽の使用者に対して、国や都道府県並びに市町村は、浄化槽への転換を促進するための財政的な支援を行っています。

BODとは、水の汚れぐあいを表すものさしの一つで、この数字が大きくなるほど汚れがひどく、水が腐りやすい(ドブ川になりしやすい)ことを表しています。

戸建て住宅用浄化槽は、昭和50年頃から(財)日本環境整備教育センターを中心に技術開発が行われ、その成果をもとに昭和59年から設置され始めました。その後、浄化槽の普及を図るため、昭和62年には設置費に対する国庫補助制度が創設され、昭和63年には建設省(現国土交通省)で構造の基準化が行われました。